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2日連続のメシアン

 先の週末、2月の11日は札響の定期、翌12日は同じKitara大ホールでガリエールさんによるオルガンコンサートを聞く。二日続けて同じところに行くというのも酔狂なことだが、偶然ということで。もっとも雪まつりの開催にも重なっているんだが。

 札響はメシアンの「トゥーランガリラ交響曲」を高関さんの指揮で初演。ガリエールさんはバッハ、リストとメシアンの意欲的なプログラム構成だった。連続でメシアンを聞く機会を持ったということになる。

 実は、メシアンには思い出がある。1993年だからもう20年近くも前のことになるが、札幌はザ・ルーテルホールでピエール=ロマン・エマールさんの演奏会を聞いた。ドビュッシーの「映像1」に始まり、リスト「の巡礼の年」から「オーベルマンの谷」「タランテラ」を挟んでメシアンの「みどり児イエスにそそぐ20のまなざし」から何曲か演奏された。小さなホールということもあったと思うが、とにかくピアノの音量が大きかった。終わった後、ピアニストがどうだといわんばかりの様子でステージに立っていたのをおぼえている。そして次のこともきわめて印象的だった。ピアニストはこれを言いたかったんだな、と思ったのだが、つまり、
                                       
         ドビュッシー+リスト=メシアン

なんだよ、と。実際、聞いているとまさにそのとおり。なるほど、そんなに難しい音楽じゃないんだな、と納得したものだった。後年、「アフリカン・リズム」と称してピグミーの音楽とリゲティとライヒを組み合わせたCDが出たが、この人はこういう対比が好きな人なんだと思ったものだ。

 ひるがえって、昨日の演奏会。バッハの「ピエス・ドルグ」はABAの構成で、前後の部分は単声部の細かい音型で囁かれるのだが、これが後のメシアンの「鳥たちと泉」で再現される。オルガニストでもあったメシアンはバッハの曲をよく知っていたはずだ。その後の「聖霊の風」は前に演奏された「トッカータとフーガ二短調」と同様オルガンがよく鳴る曲。「トゥーランガリラ交響曲」でのメシアンは開放的な音楽を作ったが、この「聖霊降臨祭のミサ」はかなり厳しい音楽となっている。その曲を確かなテクニックでカッチリ弾いたガリエールさんは見事だと思った。終わった後に読んだプログラムでは「前奏曲とフーガハ長調」とリストの「オルフェウス」が類似が指摘されていた。このように関連付けられた曲をもってプログラムを構成したと思うと、演奏者の識見の高さを称えたい。このような演奏会を聞けて幸せな気持ちになって帰路についた。このオルガンコンサートは低料金で開催されていて聞く人が増えてきたように思うが、レベルの高い演奏を楽しめるのだからもっと多くの人に聞いてもらっても良い。

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