読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Kitaraの「コシ・ファン・トゥッテ」

 7月1日に「コシ・ファン・トゥッテ」の公演があったので聞いてきた。

 Kitaraでやるのでてっきり演奏会形式なんだろうと思った。合唱があるけど登場人物は6人だし、こういう形でやるもの無理がないのだろうと思っていたが、いってみると奥が高くなってちょっとした舞台が設けられていた。歌手の皆さんはそこでそれなりに演技をしながら歌うようになっていて、もうこれは本格的なオペラ公演に近い。

 面白いのはデスピーナが2度も客席から台詞をとなえつつ登場して、舞台まで上がっていく演出。伊藤隆浩さんという方が担当していたのだけど、他にも合唱団のメンバーが舞台後方席に占めていて、舞台上の事の成り行きを眺めているという設定にしたりとか随所に仕掛けがしてあって楽しかった。台詞も現代風に超意訳をしてなかなかでした。

 というわけで、斬新なオペラ公演だったと思うけど楽しめました。指揮した高関さんがツイートで次は「ドン・ジョヴァンニ」かなと期待を持たせてくれている。どうなるかわからないけど、楽しみにしておこう。

 それにしても、以前、石井宏さんだったと記憶しているが、この二組のカップルは元の鞘に戻って結婚したもののこれからどうなるんだろうと書いていた。全く同感。思わせぶりの台本なんだけど、当のダ・ポンテはこれが全くの駄作だったと回顧しているんだとか。「恋人たちの学校」はあまり深読みすべきではないのだろうか。

 最後に、この公演にちなんで喫茶コーナーで「デスピーナのアイス・ココア」が販売された。これはなかなか気の利いた企画。デスピーナも登場するとき、しっかりこのことを宣伝していたっけ。幕間の良い休憩になりました。

 

f:id:polyphony3:20120715211013j:plain